これは品質を追い求めた

とある企業のお話。

創業70周年記念企画

Go on Hoko

株式会社 豊 興

新入ドライバーはベテランドライバー

と共に休憩所でコーヒーを飲んでいました。

まだ会社の全てを理解できていない新入ドライバーは、質問を投げ掛けました。

「先輩、豊興ってどんな会社なんですか?」


ベテランドライバーは微笑みながら答えます。

「面白い話を教えるわ。

まず、我々が運転しているトラックは

ただのトラックちゃうねん。

実は、昔々、侍たちがいてな…」


昔々、あるところに5人の侍たちがおったんや。

名前は「幸男(ゆきお)、籔下(すした)、

御園田(みそた)、恵美吉(えみきち)、

綿助(めんすけ)」いうねん。

らはみんな勇敢で、刀を使って

人々を守ってたんや。



でも、ある日、戦う必要がなくなったと

知らされたんや。

侍たちは困ってもうた。

「でも、僕たちは侍だよ。

戦う以外に何をすればいいかわからないよ。」と、

ほんで、侍らはどうすればいいか考えたんや。


そこで、5人の侍は

「御恩と奉公」の心を思い出したんや。

人のために役立つことを考え始めたいうわけや。

侍らは刀の代わりに何が使えるか考えた結果、

新しい道具をついに見つけた。


それは、大きなトラックやった。

トラックを使って荷物を運ぶことで、

人々を助けることができる

らはそう考えたんや。

侍たちは恩返しの気持ちを忘れぬよう

トラックに「奉公」と名前を付けてから

みんなそう呼ぶようになったんや


そっから侍らはトラック(奉公)で

荷物を運ぶようになったんや。

最初はうまく行かんこともあったけど、

頑張る侍らの姿見て次第に町の人らも頼るように

なっていったんや。

元々荷物運びに困ってたこともあって

町の人々は大喜び。

侍らも嬉しそうに仕事しとった。


仕事を続けていくうちに、町では

無事故キャンペーンが始まった。

トラックを安全に運転している侍たちに、

町の人々は美味しいパンをプレゼントしてくれるようになったんや。

そのパンを見て、侍たちは大喜び、

でもな、こういう時調子乗ったらあかんやろ?

やから、侍らは今まで以上に気を引き締めて

運転するようになったんや。

「恩を受けたら返す」のが侍っちゅうもんや。

侍らは荷物の積み方を工夫するようになった。

「どうやったら、事故が起こらんようにできるか?」

考え始めたんや。

これによって荷物はしっかりと固定され、

道中での事故を防げるようになった。


でも、彼らはまだ満足せんだ。

侍らは集まって研究会を開くようになったんや。

それぞれで考えるだけやのうて、みんなの経験を

持ち寄って考えるようになってん。

ほんで、みんなで新しい事故防止の取り組みを

考えたりしとったんや。

これで、道中の安全性はさらに向上した。



でもな、ある時侍らは気づいてん。

「本当に大切なのはトラックで荷物を

運ぶことではなく、

人々に喜んでもらえるように

荷物を運ぶことだよね。」ってな。

ほんま泣かせるやろ?



そやから、侍らの新しい「刀」は、

実はトラックやのうて「品質」やったんや。

お客さんが笑顔で

「ありがとう」と言うてくれる。

それが一番の幸せやったんや。


その後、侍らは一生懸命に働き続けたんや。

ほんで、「奉公」という侍らの心のこもった会社を

立ちあげよった

でもな、侍らは絶対に忘れへん。

新しい刀、それは「品質」や。


先輩ドライバー「おっと、話し込んでしもたな。

そろそろ集荷行ってくるわ!」

新人「え、先輩。この話ってもしかして、、、、」

先輩ドライバー「また声かけてな。

ほかにもおもろい話教えたるわ」

新人「ありがとうございます!」

こうして、新人は少しづつ会社について

知っていくのでした。

めでたし、めでたし